【iDeCo】忙しい医師におすすめのほったらかしインデックスファンド投資

節税
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はじめに

医師の皆さんは、日々の診療や研究に忙しく、自身の資産運用に時間を割くことが難しいのではないでしょうか。毎日相場や経済状況を気にしたり、頻繁に投資判断を行ったりする時間やメンタルの余裕がない方も多いはずです。

そんな忙しい医師の方々にとっておすすめの、「ほったらかし」で効率的な資産運用方法があります。それが「インデックスファンド投資」です。

本記事では、iDeCoを活用したインデックスファンド投資について、その魅力と実践方法をご紹介します。

投資の王道 インデックスファンド投資

インデックスファンド投資は、多くの投資家や金融の専門家から「王道」と呼ばれる投資方法です。多くの書籍で紹介されており、日本でも注目度が高まっているのです。

その理由は、シンプルでありながら長期的に安定したリターンが期待できるからです。

インデックスファンドとは、特定の市場指数(インデックス)の動きに連動するように設計された投資信託のことです。

日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)は日本の代表的な市場指数になります。

日経平均株価は日本の主要な企業225社の1株あたりの株価を合計して調整した数字ですが、それはあくまでも「数字」であるため、日経平均株価に直接投資するということはできません。

そこでインデックスファンドは、市場指数に組み込まれている全ての企業をその株価の比率分だけ購入しています。

投資家はこのインデックスファンドに投資することで、間接的に市場指数に連動した投資を行うことができるのです。

アクティブファンドとの違い

インデックスファンドの対極にあるのが、アクティブファンドです。アクティブファンドは、ファンドマネージャーが市場を分析し、銘柄の売買を通じて投資を行います。一方、インデックスファンドは、特定の指数に連動するように設計されているため、投資判断や売買を通じた利益の最大化を目指しません。

この違いが、インデックスファンドの大きな利点となっています。アクティブファンドは、ファンドマネージャーの能力や市場のタイミングによってパフォーマンスが大きく左右されます。一方、インデックスファンドは市場全体の動きに連動するため、個別銘柄のリスクを分散しつつ、市場平均のリターンを得ることができます。

代表的な指数とその実績

インデックスファンド投資を考える上で、重要なのは対象となる指数の選択です。代表的な指数とその特徴を見てみましょう。

S&P500

S&P500は、米国の大手企業500社で構成される株価指数です。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界を代表する企業が含まれています。過去数十年間、S&P500は年平均約10%のリターンを記録しており、長期的な成長を示しています。

ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)

ACWIは、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出・公表する、先進国と新興国を含む世界中の株式市場を対象とした指数です。約50カ国、3000社以上の銘柄で構成されており、グローバルな分散投資を可能にします。

これらの指数は、過去数十年間にわたって優れた成績を残しています。例えば、1970年から2020年までの50年間で、S&P500は年平均10.9%のリターンを記録しました。同様に、ACWIも長期的に安定した成長を示しています。

インデックスファンド投資で期待できるリターン

インデックスファンド投資で期待できる年利は、一般的に5%から8%程度と言われています。もちろん、これは長期的な平均であり、年によって変動があります。重要なのは、短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持つことです。

インデックスファンドの優位性

多くの研究や統計データが、インデックスファンドの優位性を示しています。例えば、S&P Dow Jones Indicesの調査によると、過去15年間で、S&P500インデックスファンドは、アクティブファンドの約90%を上回るパフォーマンスを示しました。

この優位性の理由として、以下が挙げられます:

  1. 低コスト:インデックスファンドは運用コストが低いため、投資家のリターンが高くなります。
  2. 透明性:指数に連動するため、運用方針が明確です。
  3. 分散投資:市場全体に投資するため、リスクが分散されます。

iDeCoのメリット

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、インデックスファンド投資を行う上で非常に有利な制度です。

通常、株や投資信託などの配当金や、売却したときに出た利益には約20%の税金がかかります。
※配当金が入ったり、売却したタイミングで自動で天引きされるようになっています

しかし、iDeCoで購入した金融商品の利益は非課税になります。

また、さらに重要な点は、購入したときの金額が全額所得控除になるという点です。

年間で10万円の投資信託をiDeCoで購入したとき、所得税の計算元となる所得金額が10万円減るため、概算で3割の所得税を取られている年収帯の人の場合、翌年の所得税を3万円も減らすことができるのです。

10万円の投資のおまけで3万円ゲットしたと考えると、とってもお得ですね

注意点として、iDeCoでは原則60歳まで掛け金を引き出すことはできません

また、60歳になると「一括で退職所得として受け取る」「5年~20年の分割で雑所得として受け取る」「その2つの併用」の3択で受け取ることになりますが、退職所得にしても、雑所得にしても、受け取った時点で課税されることになります。

ただし、退職所得には退職所得控除、雑所得には公的年金等控除という控除が設定されており、税制上有利になります。

おすすめの証券会社と商品

iDeCoを利用してインデックスファンド投資を始める際、おすすめの証券会社は楽天証券SBI証券です。両社ともiDeCoの取り扱い商品が豊富で、手数料も比較的安価です。

おすすめの商品

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
    SBI証券のiDeCoで運用可能。ACWI(除く日本)に連動。信託報酬は0.05775%。
  2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    SBI証券のiDeCoで運用可能。S&P500に連動。信託報酬は0.09372%。
  3. 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
    楽天証券のiDeCoで運用可能。ACWIに連動。信託報酬は0.0561%。
  4. 楽天・S&P500インデックス・ファンド
    楽天証券のiDeCoで運用可能。S&P500に連動。信託報酬は0.0770%。

※インデックスファンド投資で人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」は、残念ながらSBI証券と楽天証券でiDeCoの取扱商品としては採用されていません。

投資の注意点

インデックスファンド投資は効果的な資産運用方法ですが、以下の点に注意が必要です:

  1. 過去の実績は将来の保証ではない:過去数十年間好調だった戦略が、今後も同様に機能するとは限りません。
  2. 自身の投資戦略を理解する:何に、なぜ投資しているのかを明確に把握することで、市場の変動に動揺しにくくなります。
  3. 長期的視点を持つ:短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な目標に焦点を当てましょう。

結論

忙しい医師の皆さんにとって、iDeCoを活用したインデックスファンド投資は、効率的で効果的な資産運用方法です。市場全体の成長を享受しつつ、個別銘柄のリスクを抑えられるこの方法は、時間やエネルギーをあまりかけずに資産形成を行いたい方に最適です。

ただし、投資には常にリスクが伴います。自身の財務状況や投資目標をよく考え、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。インデックスファンド投資を通じて、忙しい医師の皆さんが効率的に資産形成を行い、より豊かな人生を送れることを願っています。

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