D'zLife Innovaitionの山下 晃司です。私の略歴を簡潔にご紹介しますと、新卒から3年半は石油の商社でモノの流通と価格が決まる仕組み、そして営業の基本を学び、その後26歳で広告代理店に転職しました。そこではカウンセリングやヒアリング力、マーケティングの知見や集客ノウハウなどを習得しました。その中で培った提案力や戦略立案、ディレクションやコミュニケーション力を活かし更にキャリアアップをするためにと31歳でドクター専業の資産形成コンサルティングを約10年行ってまいりました。
そして、その「資産形成アドバイス」や「ライフプランニング業務」を通じて、人生設計におけるオカネの役割、投資や税金、金融や保険や不動産等をワンストップで専門家と活用するクライアント向けのプロジェクトを遂行するというコンサルティングを500人以上の方に提供して参りました。
その中で特に影響を受けた考え方が3つあります。1つ目は欧米のPBバンカーたちが実践している「ゴールベースアプローチ」という投資の考え方。2つ目が専門家チームが一族の資産管理や諸問題を一元管 理・解決する「ファミリーオフィス」というサービスの形態。そして3つ目が21世紀以降人生設計のあり方が根本から変わると訴えているリンダ・グラットン著「LIFE・SHIFT」という書籍から得た「人生設計」の考え方。これらは人生100年時代と言われるこれからの人生設計や将来のための資産設計に欠かせないサービスや理論だと私は強く感じました。しかしながらこれらを明確にサービス化している金融企業や、事業会社があまり存在しないことが、これらの考え方が日本で浸透していかない大きい理由だと思いました。
そしてドクターのコンサルティングを通じて常々感じていたことが、診療科や勤務・開業問わずドクターの方々は、その専門性や社会インフラとの関連性において、今般の働きかた改革からも適用が延期されるほど、非常に日々お忙しく働かれておられる姿でした。そしてそんなドクターの方々が私に話されるご自身が希望されている理想の人生とは、決して特別なものではなく、QOLの向上や時間・精神・経済のバランスの取れた豊かさでした。
その中で専門技術や知識の習得、診療の時間により上記のような問題の解決策を考えたり、専門家に相談する時間がなく、課題感はあっても後回しにされている現状があります。さらには地方勤務や開業されておられる方においては都市部に比べ相談できる知識や経験に精通している専門家が不足しており、税金やリタイアプラン、投資や承継や相続などの問題や悩みは都会のドクターと変わらないのに、「どうすればよいか分からず放置している」というお声の数々でした。専門性の高い分野での歩みが故に、その他の専門外の分野では何から手を付けてよいのかわからない...と。
私はそんなドクターの方々へのコンサルティングでのお付き合いを通して、そして何百もの事例に目を通していくにつれて、個別のコンサルティングだけではなく、ドクターご自身の税金や金融、人生設計やソリューションの活用など本当の意味で人生が豊かになり、QOLを向上させられるようなリテラシー向上の場所が必要なのではないか。と考えるようになりました。
その考えを熟考し続け結論に至ったのが、「ファミリーオフィスサービス」を「ITプラットフォームで運営」し、広範な情報やノウハウを全てのドクターの方々にご提供するという決断です。
そのプラットフォームには全国の専門家や事業会社、ドクターの方にもご参画いただき、共にそういう上記のような悩みや課題を解決し、ご自身やご家族の未来や人生を本当の豊かさを見出した形で生きていけるように「ライフ・シフト」の起点となるサービスとなることを使命として創業いたしました。